まとめると
九州大学の研究班が男性の育休についてアンケートを取った。
自分は育休者を好ましいと思うが7割超、他者は育休者を好ましく思わないが4割弱との結果。
しかし、自らは育休を取得しないだろうとの結果も。
世間の目がつらい
最近、物販のチェーン店の店長さんから「主夫」になった人に話を聞く機会がありました。
私が「サラリーマンとしての労働と、主婦労働のどちらがつらいしですか?」と聞いたところ、
「いままで、夫婦とも仕事と家事をしていたのを、妻が仕事、夫が家事に分業したので楽になった。」とのことでしたが、「世間の目がつらい。」とのことでした。
元記事
男性の育休誤解が壁 取得率3.16% 「歓迎されない」と遠慮 九大院調査
9/21(木) 10:15配信
育児休業を取得したいが、周囲は歓迎してくれないだろう-。男性の育休がなかなか広がらない背景に、こうした誤った思い込みがあるとの調査結果を九州大大学院の研究班がまとめた。山口裕幸教授は「他者への誤解から育休取得を控える傾向がある」としている。20日、スイスの科学雑誌電子版に発表した。
研究班は、職場に育休制度がある20~40代の既婚男性にインターネット上でアンケートを実施。自分と他者の考えを「男性の育休について、あなたはどう思いますか」「平均的(典型的)な男性はどう思っているでしょうか」などと尋ね、299人が回答した。
この結果、育休を取得する男性を「好ましい」などと評価したのは7割超の221人。このうち「他者は好ましく思っていないだろう」と捉える人が118人(全体の39%)に上った。
実際の取得意思の強さを「絶対に取得」「どちらかというと取得」など7段階で選んでもらったところ、この118人の平均回答は「どちらかというと取得しないだろう」にとどまり、理想と現実に落差があった。一方、自分も他者も育休に肯定的だと捉える103人は、比較的取得意思が強い傾向にあった。
研究班の同大大学院博士後期課程の宮島健さんは「セミナー開催などを通じ、他者も育休を評価していると認識してもらう工夫が必要だ」としている。
厚生労働省によると、男性の育休取得率は2016年度に過去最高の3・16%となったが、女性の81・8%には遠く及ばない。
=2017/09/21付 西日本新聞朝刊=
西日本新聞社