まとめると
マンガの海賊版誘導サイトの管理者が逮捕された。
誘導サイトは、海賊版そのものを載せていないので、著作権法違反に問えるかどうか問題となっていた。
本件は、誘導サイトを立ち上げたことではなく、海賊版のアップロードの共犯として逮捕された。
海賊版のネット開設は、どの法律に違反するか?
具体的な行為 | 著作権法での名称 | 著作権者に無断で行った場合 | 罰則 |
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サイバーロッカー(ファイル保存サービス)へファイルをアップロード |
複製(2Ⅰ⑮) 送信可能化(2Ⅰ⑨の5) |
複製権(21条)侵害 許されない 送信権(23条)侵害 許されない |
10年以下の懲役、1000万円以下の罰金(119Ⅰ) |
サイバーロッカー上のファイルをユーザーへ送信 | 自動公衆送信(2Ⅰ⑨の4) | 送信権(23条) 侵害 許されない | 10年以下の懲役、1000万円以下の罰金(119Ⅰ) |
ユーザーがファイルを受信 | 複製(2Ⅰ⑮) | 私的使用のための複製であれば、例外として許される(30Ⅰ本文) 【注意】録音・録画は、私的使用のためであっても許されない(30Ⅰ③) |
なし ★違法化されるかもしれません 【注意】有償著作物の録音・録画は2年以下の懲役、200万円以下の罰金(119Ⅲ)親告罪(123Ⅰ) |
リーチサイト(誘導サイト)の開設は、法律に違反するか?
リーチサイトは、他人が開設したサイバーロッカーへリンクを張るだけなので、自ら複製したわけでもなく、自らファイルを送信可能な状態に置いたり送信したわけでもないので、著作権を侵害したとはいえないのでは?と言われているようです。
どうして、リーチサイト開設者が逮捕されたのか?
各紙の記事を見ると、この点について関心の濃淡があるようでした。
リーチサイトの管理者側が海賊版の投稿を促すなど、組織的に関与していた(NHk NEWS WEB)
リンク先を海賊版の投稿者に掲載させるなどし(朝日新聞デジタル)
実質的に著作権者の著作権を侵害し(毎日新聞)
運営側が特定の漫画の海賊版を投稿した人物と情報交換した上で、その海賊版の公開先を(リーチサイトに)掲載していた。(読売新聞)
産経WESTは、どうして今回逮捕されたのかについての記載は、見つけることができませんでした。
運営者らがリーチサイト上にリンクを掲載するだけでなく、海賊版の公開自体にも関与した疑いがある(日本経済新聞)
翌日、産経WESTに続報がありました
会員は投稿数や利用者の閲覧数により、「ゴールド」「シルバー」などとランク付けされ、上位ほど高額の報酬を受け取っていた。
最高で月100万円程度の報酬を渡していた。(産経WEST)
元記事
上記のリンクのとおり
